ジェットスチーム型付け!

ジェットスチーム型付け!

今朝起きたら外は雪化粧・・・夏タイヤだけど大丈夫かな?と思いながら出社。今は天気も良く、道路も乾き何とか夏タイヤでも走れそうです。

今日の写真は私が現在研究中の『ジェットスチーム型付け』です。歯医者さんで治療をしてもらった時にピンと来たのです。先のとがった部分から高温の蒸気が勢いよく噴射するジェットスチームをみつけてきました。次に床屋さんで蒸しタオルを顔にあててもらった時に、これいける!と思い、研究をスタートしました。

まず、乾いたタオルでグローブを巻きます。次にジェットスチームを全体に吹きかけ馴染ませます。いきなりジェットスチームでは、グローブの刻印がにじむ可能性があるからです。高温の蒸気が出ていますが、一定の所だけに噴射すると水滴となり水分として残るので、そこの所を気をつけます。

タオルの上から吹きかけて馴染ませたあとは、タオルを取り直接グローブにジェットスチームを噴射します。ここで注意するのは、柔らかくしたい部分を重点的にあて、硬さを保ちたい所には噴射しない事です。これはジェットスチーム型付けをする前に、お客様の要望を聞いて決めます。今までのスチーマーでの蒸して柔らかくして!と言うやり方よりも、一歩進歩したやり方だと思います。つまり、全体が柔らかくというよりは、メリハリをつける事が出きるからです。

十分馴染んできたと判断したら、乾燥器に入れて水分を蒸発させます。試しに二個同時にジェットスチームをかけて、一個は乾燥器に、もう一個は自然乾燥で試しましたが、ストーブを炊いている店内では、自然乾燥でも問題ありませんでした。

私が気をつけるのは、乾燥器に入れた場合、極度に乾燥させない事です。グローブの革は呼吸してると思うので、空気と水分が適度に必要と考えるからです。また、余り乾燥しすぎると、紐が切れやすくなるという事です。なので、グローブ手入れをする時は、指先に少しオイルをつけて紐に馴染ませて上げる事をお勧めします。グローブ修理の時、紐交換はオイルを馴染ませてから修理をさせて頂いております。

話を戻しますが、ジェットスチーム→乾燥が終れば程良くグローブが柔らかくなっていますのでお渡しする事も可能です。更に型付けを希望されれば、お客様の希望を聞いて揉んだり、叩いたり、ポケットを付けたり、オイルを入れたりします。

山の頂上に行く為には、どの道のりを選ぶかは人それぞれだと思います。私が今回考案した『ジェットスチーム型付け』が道のりの一つになれば本望です。

さてさて、更なる挑戦は続いております・・・仮称『バキュウム型付け』です。昔、アイスホッケーの靴やスキー靴を売っていた時の販売技術を応用したものを思案中です。

発表まで少し時間がかかりそうですがね・・・。