高校野球 秋の全道大会

高校野球 秋の全道大会
昨日から甲子園選抜に繋がる秋季全道大会が始まりました。十勝支部代表・10年ぶり12回目の出場【帯広北】は円山球場にて開幕ゲームに出場。スタメンが一年生七名の若いチームです。この春から【関コーチ】が指導に携わり、めきめき上達しているチームです。

相手は南空知代表・19年連続30回目の出場【駒大岩見沢】です。いわゆる【岩駒】の名で、【ヒグマ打線】の異名を持ち、選抜七回出場の強豪です。

試合は初回、二回と一点づつを岩駒が取り帯北は劣勢。エース上野君や外野手も緊張からか動きがぎこちない様子。しかし、帯北は三回裏に一年生が活躍!しかもベースボールスクール卒業生が頑張りました。

まず、ショート水野君が得意のライトへの流し打ちでヒット、キャッチャー田中君が送り、サード稲富君がライト前ヒットで一死一、三塁のチャンス!!打順は一番レフト岩崎君、初球にスクイズを決め一年生で一点を返し追い上げムード。しかし、終盤にヒグマ打線が炸裂し、12安打を打たれ1ー6で敗れました。

だけど、価値ある負けだと思いました。良くここまで頑張ったと思います。内野手も丁寧にゴロをさばき失策無しは誉めて上げたいです。

試合後に選手の出迎えを待つ父兄と挨拶を交しましたが、皆さん『良く頑張った!』と笑みも多く、これこそ来年に繋がる敗戦と感じました。さて、今日ハタケヤマから田中君のオーダーミットが届いていました。このミットが来年は【旭川スタルヒン球場】で吠えまくる事を祈っております。


十勝支部代表のもう一校は甲子園帰りの【白樺学園】です。十勝の中では新チームのスタートが一番遅かったですが、豊富な練習量と紅白戦で調整を進め、十勝支部予選を【江陵】【帯農】【緑陽】の実力校に全て二桁得点で勝ち【強打の白樺】は健在でした。

今大会は『本命なき戦い』と言われる中【白樺学園】も優勝候補の一角に名前が上がっていました。

試合は序盤から【函館中部】が小刻に得点を進め【白樺学園】が追う展開。初回に一点、二回に二点を先取されエース杉本君から宮浦君へ交代。白樺は二回一点、四回に一点を入れ点差を一点差まで詰め寄るが四裏に一点を献上。五表に一点を返し五回を終って3ー4と一点差のまま終盤へ。七裏に一点を奪われ、八裏から宮崎君に交代。

しかし、ポテンヒット等、不運が続き二点を献上し3ー7で最終回。この回先頭の中村君が死球で出ると九番門野君がライト前ヒットで続き、ライトがもたつく間に二、三塁となり、一番森崎君がセンター前ヒットで一点返す。更に二番林君が右中間スリーベースで二人返り一点差に詰め寄る。三番増野君がツースリーよりボール球に手を出し三振。

しかし、四番杉本君・五番川瀬君が連続死球で一死満塁と一挙に逆転ムード。六番望月君がストレートでワンストライクを取られた二球目のカーブに手を出しセカンドゴロ。4ー6ー3と渡りゲームセット!6ー7で惜敗し昨年同様一点差負けを喫した。

しかし、【白樺学園】は三年生がスタンドから応援する等チームワークは絶品!試合後の出迎えでも甲子園時のエース中川君が『俺達もこの敗戦から這上がってきた!お前達も一冬越えて夏頑張れ!』と声をかけた。

選手の目には【悔し涙】涙が溢れていたが、来年の夏には【嬉し涙】になっている事を祈りたい。